小説「ウメさんが行く⑪」恋愛相談ブーム到来?の巻

脳トレ美術館|小説⑪恋愛相談

ウメさん、88歳、子はいなく、
内蔵疾患により施設に入るが頭脳は明晰。

そして「毎日つまらない」と嘆くも
亡き夫に夢でさとされ一大発起しブログを開設。

これはそんなウメさんの、方言まる出し
日々のトキメキ探し」ブログ的小説です♪

施設に飛び交う恋愛相談?

ふとウメさんは思いました。
「世の中にあふれる
連愛、敬愛、慈愛、恩愛、寵愛…そんな
全ての愛にオラのブログをそそぐ!

って
随分お前も大きく出たもんだな
って
夢でお父さん(亡き夫)に
言われそうだけども……」

と語るウメさんがいる
介護施設“さくらピア”では、

ここ最近、恋愛相談?が
流行っているみたいです。
一体どういう事なんでしょうか。

詳細はブログで以下のよう
ウメさんが記してくれています(^^)

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『田中ウメ』ブログ
「高齢者は恋愛相談がお好き?の巻」

こんにちは、ウメです。
今、オラがいる施設では
恋愛相談ブームです。。

はじまりは美佐ちゃんが
このごろ綺麗になった事からでした。

美佐ちゃんというのは
この“さくらピア”の職員で、

性格も外見も可愛くって
もう皆のアイドルです。

だから美佐ちゃんの見合い相手は
「私が決める!」
って“さくらピア”中の人が言ってる
スーパーキュート職員です♪

「でもお見合いの話、
1度もきたことないわ。プンプン」
とふくれる顔も可愛くって

このごろフェイスラインも
引き締まってか
ぺっぴん振りも上々です♪

なので
「あれは男ができたな」

とオラの隣室の熊蔵さんは
「俺みたいなプレイボーイに
ひっかからなければいいが…」

といらぬ心配をしますが、
おまけに

「いいか男ってもんは
女子(おなご)を守るために
産まれてきたんだ。

だから女子は男に黙ってついけ!
まぁ困った時は
俺に何でも相談してこい!」

などのアドバイスが
熊蔵さんは止まりません。。(苦笑)

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対してオラのもう片方の隣人・
勝代さんは、くせの度合いが
熊蔵さんと似た者同士のライバル同士。

3時のレクリエーションゲームでは
互いに「あいつにだけは負けたくない」
と熊蔵さん vs 勝代さんモードは
“さくらピア”でも有名です。

となったら美佐ちゃんへのアドバイスも
「熊蔵さんは、ああ言ってるけどさ」
と熊蔵さんに対抗する気満々の勝代さん。

「いいかい男に後から
付いていくなんてナンセンス
しょせん男は単細胞!
時にはお世辞の1つでも言って
上手く後ろから操ってればいいのよ。
あっはっはっはっはっ〜」

などの対抗心は
美佐ちゃんへのアドバイスに
とどまらず

職員一の現代っ子・ちゃんをも
巻き込んでいくのでした。

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とここまで書くと、
その後の事を思いだし
笑いが止まらなく
なってしまうウメさん、88歳♪

というのも
その後の展開も珍妙で

まず口火を切ったのは
「忍、何だか弾んでるな、
恋でもしてるのか?」

とこれまた急に
お悩み相談”を始めた
熊蔵さんからでした。

そんな熊蔵さんに
「仕事が忙しくって、
今それどころじゃないですよ」
ドライに答える忍ちゃん。

にも関わらず
熊蔵さんも、いつもの一言

「いいか、何かあったら
いつでも俺に相談しろよ。
大丈夫、俺の口は固いから」

という熊蔵さんの口が
施設一おしゃべりなのを
よ〜く知っている忍ちゃんは

「はいはい、分かりました」
と軽く相づち。

しかし熊蔵さんの舌調も尚も止まらず
「忍、ちなみに
恋に効くプレゼントといったら
熊の木彫りが最高だからな!」
と続きます、が

脳トレ美術館|小説⑪恋愛相談_熊

「はいはい、分かりました。
あと女は男の1歩下がって付いてく!
ですよね。大丈夫です。
わかってますよ、はいはいはい!」

とポーカーフェオスで忍ちゃんは
話しを上手く終わらせました。。

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そしてそして忍ちゃんへの
お悩み相談もどきは、
勿論このまま第2ラウンドへ。

「女が1歩下がるなんてナンセンス!」

と聞き耳たててた勝代さんが
自分の部屋の掃除にきた忍ちゃんに
パワー炸裂まくしたて始めます。

「第一この高齢化時代、
1歩後ろどころか
真横で介護しているのがなんだから!」
との勝代さんの言葉に

も介護してる人いるけどね』
と忍ちゃんも(心で)つぶやくも

「はいはい、分かりました」
と軽く相づち、
丸〜くその場をおさめます。

しかし尚も続く勝代さんの
「いい。男に効くプレゼントは
押し花が最高よ!
これぞ女のウルトラ秘策!」

脳トレ美術館|小説⑪恋愛相談_押し花

との訳の分からぬアドバイスに

(忍ちゃんは心で)
『押し花?っていつの時代だよ…
しかも俺、男なんだけど…男!』

と童顔で女性に間違えられやすい
忍ちゃんは、
熊蔵&勝代さんの認識に
苦笑しつつも

『まっ、よく間違われるから
いいけどさ…』
っと気にすることなく仕事を続け

熊蔵さん vs 勝代さんモードは
白熱の第3ラウンドへ。。。

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舞台はベテラン訪問医・
中西先生の定期往診に移ると

そこでも、まず先手を打ったのは
熊蔵さんからでした。

「先生、仕事は順調かい?
あっ今、それとも繁忙期?セール中?」

とさっそく“俺に何でも相談しなさい”
モード全開です、が、

セール中って…』と
ベテラン医も心で苦笑……。

それでも
「皆さんの笑顔はいつも繁忙期ですよ」
とシャレをきかせて答えるも

「おっ、気の利いたこと言うね。
先生、でもしてるんじゃないの?」

とやっぱり熊蔵さんの話しは
そっち方面になり

「先生、女を口説くなら伝書鳩だよ。
俺もそれで母ちゃん、落としたんだから」

そして決まり文句

「まぁ何かあったらいつでも相談しな」

と自身の相談力を絶対と信ずる
熊蔵さん、86歳。。。

そしてそれはもちろん、もう1人、
勝代さんの心にもをつけるのでした。

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「先生、伝書鳩なんて古いわよ」
熊蔵さんの声が
聞こえていた勝代さんは
熱く勝手に相談に乗りはじめます。

「女性の心を打つなら文通がいいわ。
それで私も何人の男に
夢中になったことか……それに
夢中になる事があるって良い事よ。
先生も何か見つければ…」

との話を聞きながら

『だから俺は今、孫に夢中なんだって…
って話しを何回したことか…』
と中西先生も心でつぶやきながらも

「そうですか、文を書くのは
感性も磨かれますし、いいですよね」
と優しく答えます、が

勝代さんの
「手も使うからボケ防止にもいいわよ。
先生ももう、いい年でしょ!」
とのいらぬアドバイスも

『ってまだ俺50代だし、
だいたい君にそんなこと言われたく…』

との本音をスルーし、

「そうですね、今度何か僕も
書いてみようかな」
と中西先生は無難に答え

『っていつも書いてるけどね、
君達のカルテ…』
とちょっとブラック本音も
心で吐きつつ

時間は過ぎていきます。。

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そんなこんなで“vs”に暮れる
熊蔵さんと勝代さんに
新たな問題が勃発しました。

名づけて
「あいつ何でこっち見てるんだ」
事件です。

事の起こりは、まず熊蔵さんが
廊下でウメさんに

勝代の奴、
何かと俺のこと見ている…
俺のこと好きなんじゃないか」

と相談した事からでした。

『そんな事、あるはずねぇべ』
とウメさんは心で即答しながらも、

無難に
「オラに聞かれても
オラの女心冬眠中だから
わからねぇよ…」

と熊蔵さんのになぞらえ
答えます…が

自分の事で頭がいっぱいな熊蔵さんは
「何だよ、頼りにならねぇなぁ。
相談して損した…」

ブツくさ言いながら
去っていきました。

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そんな熊蔵さんの勝手さは
「いつもの事よ」とスルーし
ウメさんも自分の部屋に戻ろうとすると

今度は

「あっウメさん、いい所にいた。
ちょっと聞いてくれる?」
勝代さんから
声がかかるではありませんか。

しかも話の中身は
「熊蔵の奴、
また私のこと見てるのよ。
もしかして私に
があるんじゃないかしら?」

とこれまたどこかで
聞いたような内容です。

ウメさんは少しゲンなりしながらも

「オラに聞かれてもわからねぇけど
勝代さんならきっと
どんな状況にも“勝よ”」

と“勝代”と“勝よ”をなぞらえ
ギャグを入れ答えてみました、が

自分の相談事で
頭がいっぱいな勝代さんは、

「何だよ、頼りにならないなぁ。
相談して損した…」

プンプンしながら
去っていきました。。

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「って何だ、あの2人。
身勝手なとこそっくりじゃねぇか」
とウメさんも立腹しながらも

「あっもうすぐミヤネ屋、
貴乃花に会える時間♪」
と愛しい貴乃花特集をTVでみるために
部屋に戻っていきました。

嫌な事をすぐスルーしちゃうのも
ウメさんのいいところです。。。

っとウメさんがワイドショーに
釘付けになっている間に

運命の歯車
この“さくらピア”3階廊下を舞台に
更なる展開が始まっていくのでした。

しかもその主役
舞台に不在のウメさんです。

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というのも
「それにしてもウメは
なに相談しても頼りない

と偶然通りかかった勝代さんに
前置きもなく話しかける熊蔵さん。

そんな状況を
違和感にも感じない勝代さんも
「ホントだよ。何聞いても
オラわからねぇの一点張りで!」

とこちらも熱く答えていきます。

そして、そんな不満の一致
どこか光を見い出した2人は

「大体、俺達クラス
相談してんだから、
有り難く思ってほしいよな」

「ホントよ。
私達に相談されるなんて
光栄よね。。。」

とこれまた
かなりの自己中レベルの
波長もかみあい
互いの目を輝かせては
突如まさかの意気投合

しかも、

「俺達のハイレベルな生き方は
変えられない。だから
前を向いて生きようぜ!」
「そうね、そうしましょ!」

と独自の価値観はいつしか
2人だけの世界を作っていく
ではありませんか。
(というか誰にも相手にされず
自動的に2人になった……)

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『それをと呼ぶんだべ…』
とウメさんは直感で感じますが
口には出しません。

「そんなこと言ったら
またワ〜ワ〜うるさいから
オラの心に秘めとくべ」

と決めた矢先に

「ねぇねぇウメさん、
熊蔵がまた私のこと見てるよ」
とまたウメさんに
相談し始める勝代さん。

『これこそ距離ならぬ
超ご近所の“”距離恋愛…』
とウメさんは
心でギャグ言いながらも

「熊蔵さんの視力がいい
って証拠だべ。健康一番!
うらやましい話だべ」
とはぐらかしては

「さぁオラも健康に勤しむべぇ」
と上手くその場を去っていく
のでした。

今日も“さくらピア”は平和です。

つづく♪

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